この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
他相続人が依頼していた弁護士より、遺産分割の提案を受けたが、その提案が妥当なものか否か、セカンドオピニオンが聞きたい、また今後の対応についても助言が欲しいとのことでご相談にいらっしゃいました。
解決への流れ
本件をご依頼頂いた段階で、相手方は既に弁護士へ依頼し、代償金の提案をしてきている状況でした。その提案を受け、受任後は即座に代償分割とした場合の妥当な代償金額を算出いたしました。追って、相手方の弁護士とも連絡を取り、当方が妥当であると考える金額について主張し、金額の交渉を行いました。またその他にも、形見分けなどがありましたので、物品の引渡し等について、調整を実施いたしました。
本件においては、ご依頼時の段階で既に、相手方弁護士より代償分割案が提示されておりましたが、その不動産の評価方法には問題があり、少額な代償金の提案となっておりました。そのため、実務上で採用されている評価方法を用いて、不動産の再評価を行い、妥当な金額を算出した上で、相手方の弁護士との交渉に入りました。結果として、当初の提案よりも数百万円、増額することに成功しております。このように、遺産分割は財産の評価方法次第で、獲得金額が大きく変動する可能性もございます。しかし一般の方にとっては、どのような評価方法が妥当であるか、自分にとって有利か不利か、ということの判断は難易度が高いため、一度弁護士に相談されることをお勧めいたします。