この事例の依頼主
30代 女性
今回、ご相談・ご依頼を受けたMさんの債務の状況は下記の通りでした。・Eカード 150万円・Pカード 180万円・Mカード 50万円・Jカード 40万円いずれもクレジットカードのショッピング枠を利用した買い物の残高です。Mさんは、ブランド物を買うのが趣味で、買いたいと思ったものがお店にあるとすぐに買ってしまっていました。初めのうちは翌月一回払いで問題なく支払いをしていましたが、ある時、数十万円ととても払えない金額の請求が来たことから、リボ払いに切り替え。毎月の支払は数万程度と低くなり楽にはなりましたが、支払ってもショッピング残高はほとんど減らず、買い物を繰り返すたび残高が積み上がっていくようになりました。そうするうちいつの間にかショッピング残高は400万円を超え、毎月の支払額は10万円を超えるようになってしまいました。支払いに限界を感じたMさんは、ご両親とともに当事務所に相談に来られました。◆債務総額 4社420万円
Mさんは会社員として仕事をしていましたが、一人暮らしで、家賃の負担もあり、毎月支払えるのは3万円ほどが限界でした。そのため、本来であれば、個人再生の手続きで債務を圧縮・分割して支払うか、破産で債務について免責を受けることも考えられました。ただ、Mさんとご両親は借りたものは返すべきとのお考えであったことから、ご両親からの援助も加えて任意整理を進めることになりました。ご両親からの援助可能額は月5万円。ご依頼後は、毎月の支払額がMさん自身の原資3万円に援助の5万円を加えた8万円の範囲に収まるようクレジットカード会社との交渉を進めました。その結果、ショッピング残高に利息を付加せず、60回分割、毎月7万円支払いで和解が成立。無事毎月の支払額を8万円以内に抑えることができました。
クレジットカードのリボ払いが苦しくなった方について、ご両親からの援助も加えて任意整理を行った事例です。任意整理では債務の元本は圧縮できませんが、多くの場合、今後の利息をカットし、分割で支払うとの内容で和解することができます。任意整理で借金問題を解決した一時例として参考にしていただければと思います。