この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
ご依頼者様は、相手方の会社に長く勤務されておりましたが、定年まであと数年という段階になり、パワーハラスメントを受け、ショックのあまり病気療養となりました。病気療養期間が続き、会社への復帰希望はありましたが、現実に復帰は難しく、退社しか選択肢はありませんでしたが、これまで会社に長年貢献してきたことの悔しさと、何よりも、高齢であり再就職の不安があり、退社には踏み切れませんでした。
解決への流れ
ご依頼いただいた後、訴訟を提起し、その中で、①これまでのご依頼者様の相手方への貢献、②パワーハラスメント行為の不当性、③パワーハラスメント行為と病気療養との因果関係(パワハラ以前には病気療養の経験がないこと)、④高齢であり再就職が困難であること、などを丁寧に主張立証しました。パワーハラスメントの慰謝料は、それのみではせいぜい数10万円と非常に低いのですが、裁判官に、ご依頼者様の状況を御理解いただけた結果、1000万円を超える解決金が示され、無事、解決しました。
非常に長い訴訟でしたが、粘り強く交渉を続けた結果、最終的には相手方当初提示額から3倍近い解決金となりました。長くかかっても、粘り強く、ご依頼者様の窮状を主張立証したことが良い結果に繋がりました。