犯罪・刑事事件の解決事例
#不動産・建設

子会社同士の紛争と協議

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岡田 晃朝 弁護士が解決
所属事務所あさがお法律事務所
所在地兵庫県 西宮市

この事例の依頼主

男性

相談前の状況

2つの会社の、それぞれの子会社の紛争が苛烈化し収まりがつかなくなり、結局は親会社間の訴訟になりました。厳密に言えば、親会社と子会社は別法人ですし、切り離して形式的な勝訴を目指すことも可能でした。しかし、そうしたところで紛争は解決しませんし、親会社が切り捨ててしまうと、子会社同士の争いは泥沼化し、一時勝訴しても会社全体としてはお互いにメリットがないところでした。

解決への流れ

相手の弁護士も冷静に親子会社を全体での紛争解決を目指す姿勢があり、こちらの依頼者も同様でした。そこで形式的な勝ち負け論にとらわれず、実質的な解決を目指して、訴訟の中で繰り返しの和解協議を重ねました。最終的には、こちらも十分に利益がある落としどころが見つかり、親会社同士の協議を通じて、子会社の紛争を解決することが出来ました。

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岡田 晃朝 弁護士からのコメント

機械的に事案を見れば、親会社同士では、こちらの勝訴は可能でした。しかし、その場合、子会社同士の紛争は解決せず、子会社間の訴訟になれば、そちらでは大きな敗訴の可能性がある状況でした。そして、全体としてみれば、会社としてはマイナスが残る危険がありました。そこで、冷静に状況を検討し、依頼者とも何度も協議。冷静に話し合い、相互に良い解決が出来ました。訴訟になればどうしても感情的になりがちですが、時には全体の利益を見据えて、解決のために落ち着いた話し合いが必要なこともあります。その際に第三者である弁護士の冷静な視点が入ることは重要です。