この事例の依頼主
30代 男性
相談前の状況
クレジットカードやサラ金数社からの借り入れ総額約300万円。妻にも同様に約150万円の負債。子ども1人。賃貸住宅。資産ほとんどなし。
解決への流れ
サラ金2社に過払い金があったため,それを回収。本人の手元に約40万円が残った。債務額は夫200万円,妻100万円に減縮されたが,それでも返済することは困難であったため,破産申立。破産手続内で「自由財産拡張」が認められ,上記過払い金40万円を破産者が使えることになった。浪費ではなく生活費が不足したことが借金が膨らんだ主な理由であったため,問題なく免責決定が出て,借金の支払義務がなくなった。
典型的な消費者自己破産の事案。目ぼしい資産がなかったため,逆に,破産することの障害がなかった。多額の過払い金がある場合は,そもそも負債自体がなくなることもあるが,今後,過払い金自体の発生がさらに少なくなるため,そのような事案はなくなるものと思われる。