この事例の依頼主
40代 男性
相談前の状況
ひどいパワーハラスメントを受けて,うつ病になり,自己都合退職しました。自己都合退職については,自分なりに考えましたが,争いたいとは思いません。ですが,退職金については,退職金規定があり,退職金支給基準を満たすのですから,支払ってもらいたいです。ひどいパワハラを受けて,退職金までもらえないというのは,納得できません。
解決への流れ
退職金規定のとおりに,退職金を全額払ってもらえました。本当によかったです。気持ちが沈んでいましたが,前に進めそうです。
まず,退職金は,一部支払われていました。本来払われる額のの30%くらいでした。会社に残り70%の分の退職金を請求したところ,交渉段階では,拒否されました。理由は,会社に損害が発生しているので,退職金から損害額を差し引いてから,30%分を支給した,70%は,会社の損害だから払えないと言っていました。会社の損害は,新たに人員を募集する費用や,依頼者(会社にとっては元従業員)が在職中,勝手に行った行為で,会社に損害が出たとのことでした。しかし,人員の募集費用や営業中の業務上の行為で損害がでたとしても,従業員が負担する費用ではありません。相手方に代理人弁護士が就いたので,交渉しましたが,会社の意向(頑固な社長の意向)として払えないの一点張りでした。仕方なく,訴訟提起したところ,すぐに払ってもらえることになりました。要点は,退職金規定があるかないか,退職金規定の支給要件を充たしているかどうかです。また,会社が勝手に差し引いて,残額を支給しましたが,70%も差し引く理由が正当なものかどうかです。会社は,勝ち目がないとわかっていても,強硬な姿勢を崩さずに,元従業員に圧力をかけ続けることも多いです。会社の代理人弁護士が,退職金を支給できないというのであるから,払われないのではないかと考えてしまうケースもあるようです。例え会社側の弁護士が言っていたとしても,おかしいと感じて,自分で弁護士に相談することが大切です。まずは,お問い合わせください。